wise sports Report
[第二回] 呼吸法からインナーユニット強化へ
さて、「wise sports 入門編」第二弾です。
初回、横隔膜が全く使えていなかったSさんですが、二週目・三週目とトレーニングを重ねて、横隔膜を使った呼吸や、股関節の可動域の向上など、目標としている部分の改善が見られるようになりました。
Sさん自身も「動かせている実感がある」と、体感して頂けているようです!
まずは、トレーニングの前に姿勢の測定。
まだまだ、完璧とは言えませんが、トレーニング前の状態でも、この通り。
良い姿勢になってきているのが、解ります。
ここで注目したいのは「トレーニング前」であるという事。
Sさんはトレーニングによって、日常の姿勢が改善されていて、良い姿勢がキープできるカラダができてきたと言えると思います。
1.左右対象・左右非対称
さて、本日のトレーニングは、一週目・二週目と呼吸法・股関節の可動域を見てきましたが、
少し踏み込んだトレーニングをして行きたいと思います!
※この他にも症状、疾患によって様々なアプローチがございます。
人間のカラダは左右対称で出来ています。ところが内臓はどうかというと、心臓の位置や胃の形、腸など必ずしも左右対称であるとは言えません。
内臓が左右非対称であるということは「左右の動きに差異が生じる」ということが言えます。
左右非対称であることによって、使いづらい筋肉が出てくるという状態です。
実はこれ、約90%以上の人が抱えている問題と言われています。また、経年とともに固くなっていきますので、ご高齢になればなるほど、ほぐしにくい筋肉と考えられています。
Sさんの場合も、左側のインナーユニットが機能しておらず、それを右側のインナーユニットで補うような「動きのクセ」がついていました。
このような状態は、筋肉に過度の負荷を与えるため、腰痛や膝の痛み等症状として現れる事も少なくないです。Sさんも腰痛に悩まされていると、初回カウンセリングの時に伺っていました。
原因のひとつを発見することが、できたのでこれでSさんの改善も一歩前進です!
左右非対称を改善するトレーニングは左写真のようなトレーニングを行います。
壁に足をついて、膝を垂直に曲げ、呼吸をしながら要所、要所に力を入れるという方法です。
二種類のパターンを行う事で、Sさんの使われていなかった筋肉を動かせるように促して行きます。
2.股関節パターンドリル
※痛みをこらえて腿の筋肉をほぐすSさん(上)
※下写真では旋回と屈折を繰り返し、動きをクセ付けていきます。
続いては股関節の動きのクセ付けです。
屈曲伸展とそれに伴う回旋の動きをしっかりとクセ付ける事によって、本来可能である動きを身につけます。
しかし、Sさんの場合は普段ほとんど使われていなかったためか、非常に固い状態になっていました。
そこで、ほぐすことからはじめてもらったのですが、これが固まっている人ほど痛いんです(汗)
でも、痛いって言う事は、使われていなかったという事実を確認できたとも言えます。
この痛みも一歩前進なんです!
さて、ももの筋肉をほぐした状態で、パターンドリル開始です。
しっかりと曲げて伸ばしてを繰り返して股関節の正しい動きをクセ付けて行きます。
3.クロスコア180投入!
最後にクロスコア180でトレーニングです。
この器具は日本では、取り扱っているジムは少なく希少なアイテムで、wise sportsのストロングポイントです!
クロスコア180は自身の自重を使ってのトレーニングであるため、多くの機材を必要とせず、また滑車で左右を支えているため、バランスを取りながら筋肉に負荷をかける事ができる優れものです。
CrossCore JapanというFacebookページもありますので良かったらご覧ください。(リンク:CrossCore Japan)
Sさんに行ってもらったトレーニングは足を浮かせた状態で、水泳のバタ足をしてもらうトレーニングと、膝を屈折させて内側に引き寄せるトレーニングです。
このトレーニングはインナーユニットだけではなく、外側の「見せる筋肉」にもアプローチできるので、キレイな筋肉を身につけることが可能です。
Sさんは、残念ながらこのトレーニング上手に行えていませんでした。
どこが上手にできていないかは、Sさんにもまだ秘密です。
次回更新の時にSさんが正しくトレーニングが行えた状態を更新できると思いますので、ご期待ください!